【カラム】
A平均1.2 標準偏差0.4 中央値1.0 四分位範囲0
B平均1.0 標準偏差0 中央値1.0 四分位範囲0
C平均2.0 標準偏差0 中央値2.0 四分位範囲0
D平均1.8 標準偏差0.45 中央値2.0 四分位範囲2.0
【クラスタABとクラスタCD】
AB 平均1.1低い、標準偏差0.2普通、中央値1.0普通、四分位範囲0低い
CD 平均1.9高い、標準偏差0. 22普通、中央値2.0高い、四分位範囲1.0低い
【クラスタからの特徴を手掛かりにし、どういう情報が主成分なのか全体的に掴む】
標準偏差を除いて、Bの数字が低いことから、鴎外は、甚五郎と蜂谷のいざこざを詳述しようと思った。
【ライン】合計は、言語の認知と情報の認知の和を表す指標であり、文理の各系列をスライドする認知の柱が出す数字となる。
① 7、視覚、直示、新情報、未解決 → 場面の始まりは未解決が多い。
② 7、視覚、直示、新情報、未解決 → 甚五郎が予てからの気持ちを伝える。
③ 7、視覚、直示、新情報、未解決 → 代替の代物はある。
④ 7、視覚以外、直示、新情報、未解決 → 蜂谷は拒絶。
⑤ 7、視覚、直示、新情報、未解決 → 甚五郎が懇願する。
⑥ 6、視覚以外、直示、旧情報、未解決 → 蜂谷は拒絶。
⑦ 7、視覚、直示、新情報、未解決 → 甚五郎が蜂谷を愚弄する。
⑧ 7、視覚以外、直示、新情報、未解決 → 甚五郎の動作。
⑨ 5、視覚、直示、新情報、解決 → 蜂谷の反応。
⑩ 6、視覚、直示、新情報、解決 → 甚五郎の動作。
【場面の全体】
視覚情報が7割余りあり、脳に届く通常の五感の入力信号の割合よりも低いため、視覚意外の情報も問題解決に効いているといえる。
花村嘉英(2019)「森鴎外の「佐橋甚五郎」の多変量解析-クラスタ分析と主成分」より